千葉県柏市、夫婦で運営する一級建築士設計事務所。素材を活かし居心地の良い住宅設計、建築、リノベーション、デザイン。毎日の暮らし、町歩き、カフェ、庭、自然


by boro9239
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100s、中村一義の「OZ」/今更ながら

OZ
100s







「たったの4500円。」
昔日産の、そんなCMがあったのを覚えてます?
そこに登場していたのは中村一義。
BGMも中村一義の「君ノ声」。

当時すでに天才の呼び声高いアーティストでしたが、
お茶の間にブレイクしていたとは思えないので、
このCMの担当者はよっぽど中村一義の事が好きだったのではないでしょうか。

そしてこれも勝手な憶測ですが、当時どうも周辺は
第二のオザケンを彼に求めていたのではないでしょうか?
その類い希なるポップセンスを思えば分からなくもないですが、
オザケンのそれとは全く異質なもので、
何より中村一義の音はポップスではなくロックですよね。
オザケン嫌いじゃないですけど。

実際彼の醸し出す世界観、詩はどちらかといえば難解で、シリアス。
けれど生まれいずる曲は誤解を恐れずに言えば
どこか、というか爽快にポップなロック。
そこが彼の魅力ではないかと思います。

きっとそれは彼の生まれ育った江戸川区、その中心にある江戸川という環境が、
大きく左右しているのではないかと思います。
どんなシリアスな状況でも、江戸川が生み出す開放的でのどかな景色は、
きっと彼の心を、音楽をポップなものにしているのではないかと思います。

ここ数年、縁あって江戸川区界隈の仕事が多いのですが、
喧噪とした繁華街、生活感のある下町、のどかな田園風景、土手、
この街のどこを歩いても、彼、彼らの音楽が聞こえてくるんですよね。

OZ(オズ)は中村一義がソロ活動の後、結成した
100S(ひゃくしき)というバンドの(一応)ファーストアルバム。

相変わらず難解でシリアスな面を持ちながらも、
これまで以上に壮大で宇宙的、かつ爽快でポップ。
そしてバンドの幸福感が伝わるロックなすごく良いアルバムです。
100S(ひゃくしき)というバンド名もまたガンダム世代の心をくすぐります。

もう2年以上前に世に出たアルバムですが、最近ようやく入手、
今更ながら聞きまくってます。
まあもうじき5/16に2ndアルバム「ALL!!!!!!」も出るので
ちょうど良いタイミングですね。こちらも楽しみです。

100Sの生み出す音は、5月の青空がよく似合う。
by boro9239 | 2007-05-13 20:24 | オンガクケイ | Comments(0)