千葉県柏市の設計事務所。自然素材、環境に配慮した住宅設計、店舗、リノベーション、&日々の暮らし、町歩き


by boro9239
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あこがれの戸定邸

あこがれの戸定邸_c0004024_1093739.jpg

以前から一度は行ってみたいと思っていた戸定邸。
ついに念願かなって訪れる事が出来ました。

元は徳川慶喜の実弟、最後の水戸藩主徳川昭武の邸宅で、
和洋折衷の庭の美しさには定評があります。
千葉県松戸市、常磐線松戸駅近くにあり、現在は公園として開放されています。
明治前期の上流住宅の姿をとどめる全国的にも貴重な建物として、
2006年、国の重要文化財にも指定されたそうです。
公園内は入場無料、邸宅拝観は200円ですが、はっきりいって格安です。

邸宅は所々に上品な意匠が見られますが
殿様の豪邸という感じではなく(広いですけどね。)、どちらかといえば質実。
でもそこがいい。
全体的に高さが控えめ、ヒューマンスケールなプロポーションが心地いいです。

謙虚なたたずまいの玄関から、程よいバランスの中庭を眺めつつ、
すらすらっと流れるような見事なプランニング、動線によって
表座敷へ促されると、しかしそこは一転、
美しい庭と小高い丘からの開放的なパノラマビュー。
思わず声を挙げてしまいました。

「そういえば、ここは丘の上だったんだ」

5尺7寸の今となっては低めの開口部の連続によって、
帯状に切り取られた風景は絶妙です。
オランジェリーのモネの睡蓮の間、唐招提寺の東山魁夷の障壁画が
リアルになったような、そんな風景、空間です。

ここから下々の様子を眺めながら悠々自適に暮らしていたのでしょうか(笑)。
やはりさすが殿様の家ですね。

コンパクトですがとにかく見どころが多く、全てが美しい公園です。
これから何度も足を運び、多くを学び取っていきたいと思っています。
そしていつかこんな空間、ランドスケープを設計しようと
心に誓ったのでありました。
by boro9239 | 2007-05-09 09:58 | マチアルキ・路上観察・建築見聞録・旅 | Comments(0)