模型は物語る/葛飾の家(モクサン「S」)
2006年 09月 16日
手前は最終形、
奥はもっと初期の模型。
ねんどをこねるように徐々に徐々にその姿を変貌させていく外観。
細田の家は、早い段階からプランはほとんど変わっていないのに、
外形がなかなかきまりませんでした。
厳しい斜線制限のため3階部分のボリュームの確保が難しかったからです。
天空率の採用によりその3階のあつかいが劇的に有効になったものの、
また徐々に徐々に調整。
三代目の要求も今回ばかりは妥協を許さないハードなものでした。(笑)
模型の変化は厳しい法規との格闘の痕跡でもあります。
この家の見学会を開催します。
●「東京町家」葛飾 細田の家 完成見学会のお知らせ
( ※予約制です。お問い合わせは株式会社田中工務店 まで。)
日時:9月23日(祝)、24日(日) 10:00~16:00
場所:葛飾区細田 JR小岩駅北口より徒歩15分
設計施工 株式会社田中工務店
設計協力 K+Yアトリエ
敷地面積 57.25㎡(17.3坪)
建築面積 28.35㎡( 8.5坪)
延べ床面積 85.05㎡(25.5坪)
建蔽率 50%
容積率 150%
高度地区 5m+1:1.25
天空率…上空占有率的な要素を特殊計算をする事で
道路斜線など法令上の高さを緩和できる法律。
こんな繰り返しが住まい手の信頼をつくっていくのですね。
もちろん時代に合せて変わっていく法規にも対応していかなくてはなりません。
またそれが一番難しいところでもあります。
お客様の為はもちろん、自分達が納得できるまでベストを尽くす。
これは金勘定の問題ではありません、何と言っても数ある家造りの中か
ら弊社の家造りが良いと言って指名して下さったのですから!!
随分慣れてきました。(笑)