千葉県柏市の設計事務所。自然素材、環境に配慮した住宅設計、店舗、リノベーション、&日々の暮らし、町歩き


by boro9239
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曲家(まがりや)

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曲家とはかつては東北地方で多く見られた住宅の形式のひとつです。
L型の配置で馬家(うまや)と母屋に分かれ、
馬家は馬をつないでいたり、納戸、作業場として、
母屋は生活の場として使われていました。

実は兄は数年前、米沢の近くでその曲家に住んでいました。(↑この民家!)
近隣もまだ曲家が多く残る散居集落でした。まさにリアル日本昔話の世界。
美しい民家、風景を何故日本人は捨ていったのだろうと思っていましたが、
その理由はすぐ体感することができました。
訪れたのは12月。雪はまだでしたが、とにかく寒くって居られない。
結局裏に増築された、プレハブとはいえ必要最低限の断熱と現代の設備が
完備されたスペースにいるしかありませんでした。
(写真では見えませんがこの民家の後ろでに、二階建てが
すっぽりと隠れています。驚きの規模ですよね・・・)

つい簡単に民家は美しいなどと言ってしまいがちですが、
そんな生易しい温熱環境ではありませんでした。
民家=寒い、という図式ができてしまうのも無理が無いです。

問題の本質は断熱性能であって、そこを継続的に改善していければもしかしたら
日本の住風景は現代のような無惨なものにならなかったかもしれませんが、
民家とともに地域性、「結い」も捨てられてしまった今となっては、
その復活は残念ながら難しい事になってしまったと言わざるを得ません。

余りの環境の厳しさに、結局兄はこの地を離れ、
今は温暖な西伊豆の松崎に住んでいます。
ちなみにこちらはナマコ壁の民家(!)です。某ソーラーシステムもついてます。
こちらでは永住するつもりのようですね。

でも野菜は美味しかったです。特に白菜の美味しさは今でも忘れられません。
見た目はしおしおにしおれていましたが、もう極上の白菜でした。
なによりそのいいにおいには驚きました。
白菜は一節には「葉がくさい」からきているそうですが納得です。
by boro9239 | 2007-10-13 01:57 | マチアルキ・路上観察・旅・建築見聞録 | Comments(0)