ボロ市前半戦 戦利品その4/???、そしてバトル!
2004年 12月 29日
気を引き締めて懲りずにボロ市ネタ。
しかも今回は、更にディープなボロ市体験。(ちょっと長いです)
ボロ市の楽しさは、目的を持って探していたモノと出会えた時、
つまり12/22に投稿した「戦利品その3/火箸」のような場合もあるが、
それ以外に一瞬の出合い、一目惚れの楽しさもある。

「これ、なんですか?」
その出店の隅に無造作に積まれていた板切れには、
それぞれ微妙に違った縞模様の刻みが入っていた。
その美しさに思わず曵かれ、出店の人に聞いてみた。
「ムラヤマツムギの版木ですよ。」
「ムラヤマツムギ?」
「東村山で作られている紬の版木です。」
村山紬は江戸のどちらかといえば庶民向けにつくられていたとの事。
東村山の名物と言えば東村山音頭(ドリフ世代にはたまらない)
ぐらいかと思っていたが・・・(東村山の皆さんすいません!)
使い道あるだろうか?と思いつつ、買う事に決め込んだ。
少しでも良さそうな板を探そうと、かなり真剣にじっくり板を選んでいると・・・
なんと、今まで誰も見向きもしていなかったのに、自分の周りに見る見る人だかり!
明らかに自分の影響だ。これは快感!
しかし、ちょっとした目利きの優越感に浸っていたのも束の間、
そのモノは一気に脚光を浴び、皆さん手に取りはじめた。バトルが始まった。
これはまずい。
あせりつつ、とにかく良さそうなモノを急いで囲って、そこから取捨選択。
ようやく決まってホッとしていると、見るからにただ者で無い感じの人が
フラッとやってきて、即、
「あれ?良いの無くなってるな・・・ちょっとこれ全部押さえて!」
一瞬出店の人にも緊張感が走る。その人は残り30枚程、全て購入。
会計の間、まだたくさんあるとかなんとかコソコソと商談のように話していた。
恐るべしぼろ市。自分が手に入れた版木はまさに戦利品である。
村山紬・・・調べてみます。
もともと、東村山の西側飯能までの勢力に「村山組」という組織があって、そこの東方ということで東村山になったそうです。
だから、その源は飯能にあるかもしれません。
だって、飯能は材木と絹の集積地ですから。