千葉県柏市の設計事務所。自然素材、環境に配慮した住宅設計、店舗、リノベーション、&日々の暮らし、町歩き


by boro9239
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イティハーサ

梅雨。
うっとうしい季節ですが、最もアジア的、日本的な季節のような気もします。
どこか神秘的で容易に心がスーと持ってかれそうな空気感が案外嫌いではないです。
もっとも「生活」といううすのろがいなければの話ですが。

この季節にいつも読みたくなるのが「イティハーサ」。
どれだけの人がこの漫画を知っているのか心配になりますが、
日本の神話、古代の世界を思わせる壮大なスケールの素晴らしい作品です。

この作品に出会ったのはだいぶ前、雑誌に連載当時から夢中になって読んでいました。
しかし連載が不定期、そのうちその雑誌も、漫画自体も読まなくなってきた事もあり、
いつしか忘れていたら数年前、古本屋で発見。しかも完結されていました。
もちろん即購入。

恐らくこの作品を追いかけていた人は私と同じように途中で見失い、
ある日突然ふっと再会を果たしたのではないかと思います。
そういった意味では作品の存在自体もなんだか神秘的、神話的です。

もっとも、物語の完結前に連載が打切られ、紆余曲折の末、最終巻分は
書き下ろしで出版、というのが真相のようです。
相当な苦労があったと思いますが、それでも期待を遥かに上回るこの完成度の高さ。
ジャンルは違いますがものづくりに関わる人間としては頭が下がる思いです。

人は何故神を求めるのか?
生と死、目に見える神、目に見えない神、神をも消滅させる者・・・
神様たちまでも悩む、壮大なスケールのストーリー。
それでも最後まで登場人物達を物語の中に埋没させず描ききっているところに、
この作品の最大の魅力があるような気がします。
SFが好きな人はもちろん、そうでない人も楽しめる作品だと思います。

長い話で、内容はヘビーですが、
読み終わった後にはどこか幸福感を感じる事が出来る作品です。

イティハーサ 全7巻

水樹 和佳子早川書房


Commented by red_95_virgo at 2009-06-25 23:04
『イティハーサ』存じています。
『ぶ〜け』連載時の、それもごく初期の部分しか読んでおりませんけれども。

自分は、70年代の『ユーフェミア』『褐色の童話』『天女恋詩』あたりから水樹さんの作品を読んでいます。作品そのものをまとめた単行本が手許に無いので(入手困難なので)、作品そのものの記憶も既に朧気です。
80年代初期、ご存じでいらっしゃいましょうが『樹魔・伝説』『月虹─セレス還元─』といった名作に殺られ、いわばその果ての『イティハーサ』だったので、すごく期待はしていました。
しかも舞台が古代日本で、「言霊」を扱った、私のとても好きなジャンルだったし。
でも、途中から、自分がかつて好きだった水樹さんの作風とは、ちょっと違った軌道を描き始めたように感じ、離れてしまいました。

青比古に萌えたなあ(笑)。

水樹さんの初期作品はいまはなかなか読むことが叶いませんが、『イティハーサ』は手に入るんですね。
80年代当時は挫折してしまったけど、いまだったらどう感じるでしょう。ちょっと手を出してみようかな(笑)。
Commented by boro9239 at 2009-06-26 10:06
redさん、やっぱりご存知でしたか。
そういえば水樹さんの他の作品はまだ読んだ事無かったです。
「イティハーサ」を読むだけでいっぱいいっぱい、だったせいかも。
他の作品も読んでみようと思います。

僕も最初は青比古萌えでしたが最後は鬼幽様萌えとなりました(笑)。

青比古、一狼太、桂さんの三角関係は「イティハーサ」の
もうひとつのメインストーリーと言えるでしょうが
こちらも最後まで読み応えありましたよ。
Commented by f_umi at 2009-06-29 22:23
なにかとてもなつかしい言葉を見かけました。「イティハーサ」当時は水樹和佳でしたよね。私も途中でぶーけを読まなくなってしまい、幽かな記憶しかありません。文庫で出ているのですね、探してみます。
Commented by boro9239 at 2009-06-30 09:27
f_umiさん、ご存知でしたか。マイナーな作品と思いますが
身近な方々が結構反応してくれたのはうれしい限りです。
機会があれば是非手に取ってみてください。
秀逸な漫画だと思います。
by boro9239 | 2009-06-25 11:09 | ブンカケイ | Comments(4)